親と仲が悪い、親の過干渉が辛い、自立して自由になりたい…などこういった状況で一人暮らしを夢見る人は多いと思います。
実際私が一人暮らしした時は誰一人頼る人がいませんでしたが、結果的には一人暮らしを成功させました。成功とは借金する事も無く、自分の望む生活、環境を手に入れたという事です。
この記事ではそのような誰一人頼る人がいない状況で一人暮らしする事は可能なのかについて書いていきます。
家庭環境の悪さから一人暮らしする事を決意する
普通一人暮らしを始める場合、家族の手も借りて、時間も余裕があり、尚且つお金の心配もない状態で始めると思います。しかし、私のケースは違いました。
- お金に余裕が無い
- 時間もない
- 誰の力も借りられない
- 一人で暮らした経験が全くない
これに加えて仕事が非正規の派遣社員という立場でした。こんな状況で何故一人暮らししようと思ったのかと言うと、それは家庭の環境が自分の望むものでは無かったという理由からです。
私の場合親もいわゆる過干渉タイプの人間で、ありとあらゆる事に干渉してくるといった親でした。こういったタイプの親の元で生活しているとある感情に襲われます。
永遠に子供として扱われ一生成長できないのではないだろうかという感情です。当時は20代前半だったのでまだ子供扱いされても仕方がないかもしれませんが、それが30代、40代となったらどうでしょう。私はそれを考えた時、恐ろしくなりました。一度しかない人生、この機会を逃したら永遠に子供のままになる、そう思い、誰にも相談せずに一人暮らしを決意しました。
誰も頼れない状態で一人暮らしする為の条件と覚悟
こういった私と同じようなケースの人は世の中に結構いるような気がします。一人暮らしを親に反対され、誰にも相談できない、だけど一人暮らしはしたい。結論から言うとこういった状況での一人暮らしは可能です。ただし一定の条件とそれなりの覚悟が必要です。
条件1:成人している
20歳を超えている事です。ここでいきなりガッカリした方もいるかもしれませんが、この成人しているかどうかは非常に重要になってきます。というのは、未成年だと親の許諾がないと賃貸物件を借りられないのです。未成年でこの条件を突破したいのであれば誰かに代わりに借りてもらうくらいしか方法がありません。これは非常に厳しいと思います。
条件2:何かしら職業がある
正社員でなくても一人暮らしは可能です。ただ非正規(派遣アルバイトパート)の場合は正社員以上の覚悟が要求されます。収入も少なく、有給も使えない場合が多い(法的には発生しますが)。
引っ越した後に職を探そうと思っているなら、その方法はやめた方がいいです。引っ越し直後は慣れない生活で時間が思うように取れません。そんな状況で職探しをするのは非常に難しい事です。
条件3:最低限の費用を出せる
完全に手持ち(貯金)ゼロで始めるのは不可能です。それこそ無計画の家出になってしまいます。なので条件2を突破した方なら職に就いているはずなので何か月か我慢して貯金をしましょう。非正規でもフルタイムで働いているのであれば3か月、もしくは半年我慢すれば一人暮らしの初期費用は貯まるはずです。実際私は貯めました。→参考実際の私の一人暮らし初期費用総額
覚悟1:お金がピンチになっても誰にも頼れない
一人暮らしをする上で最大の失敗はお金が無くなって生活できなくなる事です。これに比べれば、料理ができないとか、手続きがわからないとかいった事は大した問題ではありません。
こういった誰にも頼れない一人暮らしを始める場合、お金が一切なくなったらどうなるかを考えておかなければなりません。
- ダブルワークをしなければ色々な支払いができない
時にはお金が足りなくなり、ダブルワークをしなければ乗り越えられない状況が来るかもしれません。本来休日のはずの日に働く覚悟、ありますか? - 節約しなければ生活費が足りない
食べたい物を節約して我慢しなければならない時もあります。実家の時と違って、エアコンも使えない時が来るかもしれません。
最悪どうしてもお金が無いのであれば借金をしなければなりません。食べずに生きていけなくなるよりはマシです。実際一人暮らし初心者の頃の私は、最悪借金してでも生きていくと心に決めていました。借金してでも生きていく、結果的には私はしませんでしたが、それぐらいの覚悟が必要だという事です。
覚悟2:怪我や病気でも一人で対応する
誰にも頼れない生活で例えば1週間病気になるのは本当に辛いです。でもここで挫けたら失格です。病気になろうが怪我をしようが強く生きるんだという意思が必要です。
とは言え、対策をする事は可能です。貯金をしておく、食料や薬などを備蓄しておく…など。こういった最悪の状況を想定する事も一人で生きるという事です。
覚悟3:常に努力しなければならない
一人暮らしで甘えは許されません。例えば退職後、働きたくないからしばらく休暇を取る。実家ではできたかもしれませんが、一人暮らしは稼ぎ続けなければ生きていけなくなります。
なので仕事から離れるという甘えが許されなくなります。生活を楽にする為、更にいい仕事に就けるようにする為に、必然的に努力を求められます。
でもこれは考え方を変えると、自分を変えたい人には最高の環境と言えます。環境が強制的に人間を変えてくれるのですから。
一人暮らしは永遠に孤独なのか?そんな事は決してない
このような方法で一人暮らしをした時の不安がひとつ、それは孤独感を感じないのかという事。でもこれに関しては心配いりません。
以上のような状況で一人暮らしを始めた私ですが、今現在一切孤独を感じていません。理由はただ1つ、山ほど友人ができたからです。飲み会、バーベキュー、ボウリング、焼肉、こういった事が頻繁にあると私のような環境の人間でも一切孤独感など感じません。
孤独な状況を回避したいというのであれば、それは簡単です。仕事をただ頑張ってください。そうすれば自然と人望が得られ友達が山ほどできるはずです。家に帰ってきても感じるのは寂しさではありません。安堵の感情です。
親から自立したい人に向けてコメント
以上の条件と覚悟が有る人なら誰にも頼れない状況でも一人暮らしを開始するのは可能です。
親と仲が悪い、親の過干渉がツライ、親離れして自由になりたい…などの悩みを抱えている人は山ほどいます。Q&Aサイトでも大量に質問が投稿されています。こういった質問に対しての回答ではネガティブな意見が非常に多いですが、私はそういった意見に対して否定的です。
自立したいと思っているなら今すぐ計画するべきです。何故なら私がこういった状態での一人暮らしを実際にして大満足しているからです。これは何回も書いている事ですが、あの時一人暮らしをしていなかったら今頃どんな恐ろしい状況になっていたのだろうかと本当に思います。
一定の収入を常に稼ぎ続ける覚悟と何があっても自分でやるんだという気持ちさえ持つことが出来れば一人暮らしは決して難しくはありません。非正規社員で誰一人頼る人がいなかった私ですら一人暮らしができたのだから誰にでもできますよ。
一人暮らしの具体的な方法
この記事では条件と覚悟について書きましたが、具体的な手順についてはこのブログのカテゴリ【一人暮らしノウハウ】に書いてあります。私が実際に一人暮らしを開始する時に知りたかった事を全部書き記しているので参考にしてみてください。
マイナスな事ばかり考えていても何も始まりません。一人暮らしにはいろいろなメリットがあります。その一歩、踏み出してみませんか?WAZAKI