一人暮らしに車は必要か?|バイクだけで一人暮らしする時のコツ

一人暮らしに車は必要か?注意点&重要な事

長年のバイク通勤(原付)から車通勤に変更しましたが、車のメリットが凄いです。原付だけで生活していた時に感じていたストレスがいくつも無くなりました。

この記事ではバイクだけで一人暮らしする時のデメリットバイクだけで一人暮らしする時のコツ一人暮らしに車は必要なのかについて書いていきます。


バイク(原付)だけの一人暮らしのデメリット

まずはバイクだけで一人暮らしする時のデメリットについてです。これらは非常に深刻な問題で、実際に一人暮らしをしていた時に感じていました。

デメリット1:壊れやすい

バイクは壊れやすいです。実際にありましたが、ある朝エンジンを掛けようとしてキーを回すも僅かな音がするだけで無反応…。バイクは車と違って車検がないので、ある時突然壊れるという可能性が車より高いです。

そうなると他の交通手段を持っていないと、遅刻する事になります。これが長年バイク持ちの一人暮らしをしていて感じた大きなデメリットです。自分にバイクの知識があれば全く別ですが、そうでないならバイク屋さんに任せるしかありません。

ただ、バイク屋さんに任せて全体的な点検をお願いしたとしても、車の車検のように完璧にしてもらえる訳では無いのです。バイク屋さんの当たりはずれもあります

つまり、バイクは知識が無い人なら基本的に壊れてから修理するしかないのです。この壊れてからと言うのが一人暮らしの人にとっては非常にまずい事になります。

最悪の場合、会社の出勤時間に間に合わなくなる。そうでなくても他の交通手段を使う事になるので、費用と時間を大量に浪費する事になります。

以前、朝バイクが壊れていた時の状況

朝起きたら、バイクが壊れていたので、慌ててバスの時刻表を調べて、バス停まで走りました。出勤時間には間に合いましたが、帰宅後に壊れたバイクをバイク屋さんまで押して持って行きました。当日には直らないので、数日後、部品を取り寄せてもらうまで修理保留。それまではバス通勤。

と、このようにバイクを唯一の交通手段にしていると非常にリスキーです。お金と、時間の浪費が本当に痛いです。

大して車検と1年点検がある車は故障に直結する重要な部品は強制的に直されます。この差があるので、双方全く知識が無いとしたら車の方がある時突然動かなくなるという可能性は低いです。

デメリット2:買い出しが非常に不便

自炊をする一人暮らしであるならば、バイクだけというのは非常に大きなデメリットがあります。それはスーパーでの買い出しの時。3日、もしくは4日分の一人暮らしの食材を買った場合、スーパーのレジ袋に2つ位になります。

いっぱいに入ったスーパーのレジ袋2つです。これを原付で持って帰る事を想像してみてください。1つはメーター下のフックに掛け、もう1つはシート内の収納スペースに入れる。これでギリギリです。

この状態がどういう事をもたらすかと言うと、スーパーで買い物をする際、小さい食材しか買わなくなります。大きな食材は避けようという気持ちに自然になります

例えば、大根とか、キャベツとか、ネギとか、大容量パックの精肉類など。こういう物を買えなくなるというのは大きなデメリットです。

この問題を解消しようとして、近くのスーパーで買い出しを済ませようとします。こうすると別のデメリットが発生します。それは食費の節約ができなくなるという事です。食費を節約するならば安いスーパーで買い物をするのが一番ですが、それができなくなるというデメリットです。

たまたま近くのスーパーが一番安いスーパーならいいですが、そうでないなら、食費の限界までの節約は諦めるしかなくなります。食費は買い物するスーパー次第で、月1万円以上の節約になる事も普通にあるので、それを諦めるというのは結構な損です。

また、スーパーでの買い出しだけでなく、それ以外の買い出しでもバイクだけでは不便です。ホームセンターなどで大きな物を買う事はまず不可能。あと大容量サイズのピザやお寿司のテイクアウトなどもまず不可能です。

また、Amazonで注文した商品をコンビニ留めにするのは一人暮らしでは普通ですが、これが大きい物だと持ち帰れません。わざわざ時間指定にして家で待っていなくてはならないという事になります。

これらの問題は車なら全て解決されるものです。

デメリット3:スリップ事故の可能性

車と比べてスリップ事故の可能性があるのがバイクの特徴です。過去に原付で何回か自損事故を起こしましたが、そのほとんどはスリップです。

私の場合幸い大きな事故にはなりませんでしたが、一歩間違えば大事故という可能性もありました。そうなると当然仕事もできなくなり、収入が途絶えます。

これはつまり、バイクの方が怪我のリスクが高い=それに備えて保険などに入らなければならないので月の支出が大きくなるという事です。

バイク(原付)だけで一人暮らしする時のコツ

そのようなリスクが大きいバイク持ちの一人暮らしですが、それでも維持費の問題でどうしても車は所有できないという人はいると思います。なのでここでは原付だけで一人暮らしする時のコツを書いておきます。

コツ1:収納スペースを増強する為にリュック必須

原付き+リュックのスタイルは非常におすすめです。バイクの欠点、収納スペースの少なさを大幅に軽減できます。

先ほど書いたスーパーでの買い出しなら、レジ袋が+1つ以上余計に持てます。これは相当大きなメリットです。リュックに重たい荷物を入れたとしても、シート後部に重さが行くだけなので、安定感も抜群で走行できます。

コツ2:事前に壊れやすい部位を定期的に点検

一番困るのが、朝バイクが動かないという状況。これを避けるために、壊れやすい部位を定期点検します。自分でするのが無理ならバイク屋さんにお願いします。事前に点検した方がいい部位は以下の通りです。

  • バッテリー
  • エンジン(オイル交換)
  • タイヤ
  • ウェイトローラー

何故これらが大切だと思うかと言うと、10年以上原付に乗ってみて、一番取り換えた部品だからです。バイク屋さんに点検をお願いすると、壊れてなくても工賃が掛かりますが、これを必要な出費だと思って定期的に点検をお願いする事で、リスクを軽減できます。

今もしバイクだけの一人暮らしをするなら、月の生活費の項目の中に、バイクの定期点検費用をいれます。これが結果的に費用も抑えられて、突然動かないという最悪の状況も防げる最善策です。

コツ3:怪我のリスクを減らす努力をする

バイクはケガのリスクが車より高いです。原付歴は10年くらいですが、事故はスリップだけです。車や人との事故は一度もありません。バイクで一番気を付けるのはスリップを起こしての自損事故です。

原付でスリップしない為の注意点は別記事に書いてあるので参考にしてください。

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一人暮らしに車は必要なのか?

結局のところ、一人暮らしに車は必要なのか?

車持ち一人暮らしは、上記のバイクのデメリットが全て解消されるというのが大きなメリットです。それ以外にも車通勤は体力を消耗しないなど、色々なメリットがあります。

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結論としては、車があったほうが一人暮らしは楽しいです。しかし、1点だけ問題があります。それは維持費の問題。車の維持費と車のメリットを比べて自分にとってどちらが大きいかを比べれば必要かどうかが判断できます

軽自動車の維持費で重要なもの4つ

ガソリン代

ガソリン代は原付に比べて大幅に掛かります。試しにガソリン代計算サイトで計算してみました。

原付で往復20キロの通勤をした時(月20日)約1400円のガソリン代が掛かります。実際私が原付通勤していた時も月に3回ほどガソリンを入れるという感覚だったのでこの計算はほぼ合っています。(満タンにして1回500円)

対して車はと言うと、3800円です。ただ、実際にはこれよりももっと掛かっています。冷房や暖房を付けると燃費が非常に悪くなるので普通に月5000円オーバーもあります。10キロ(往復20キロ)の距離でこれなので、通勤距離が増えると更にガソリン代の差は出ます。

駐車場代

駐車場代も差が出ます。バイクの場合、賃貸物件の駐輪スペースに無料で停められる事が多いですが、駐車場代は別のケースが多いです。物件のスペースを使えないなら近くの駐車場を借りる事になりますが、この料金がバイクでは発生しないものになります。この駐車場料金は地域にとって全く異なります。安い地域なら5000円以下もありますし、高い地域では1万円オーバーもザラです。駐車場だけで1万円オーバー月の光熱費と同額を駐車場代だけで払う事になります

各種税金

自動車税と重量税。重量税は原付には発生しないものです。自動車税に関しては原付は年間2000円だけで済みますが、軽自動車は年間10000円以上掛かります。

詳しくは経済産業省の自動車税についてのページを参照してください。

車検代、定期点検費用

車検は車維持において最も注意しておかなければならない出費と言えます。こちらの記事によると軽自動車の車検費用の平均は7万円~となっています。

この7万円を車検までに用意しておかないと大変な事になります。また、もう1つ重要なのが冬タイヤへの交換費用。冬直前にスタッドレスタイヤに変更しますが、これもタイヤ代込で数万円掛かります。

以上の維持費を払えないならバイクだけで我慢するしかない

以上の維持費を自分で実際に計算してみて毎月払って行けるか判断します。無理であるなら原付だけで一人暮らしをするしかありません。

車を維持費を払える月収の目安は?

車の維持費を払える月収の目安についてですが、上記の通り駐車場代とガソリン代の個人差がありすぎるので一概に言えません。

しかしザックリでいいのであれば、生活費(一人暮らしの出費全て)+3万円ほどの収入があれば維持できます。詳細は過去の時給1000円で車は所有できるのかの記事を参考にしてください。

もっと具体的に月収の目安をザックリと言うのであれば、手取り20万円です(1Kの物件が5万円以下で借りられる地域の場合)。

参考記事で既に時給1000円(手取り15万円前後)では苦しいと説明しました。

なので+5万円の、毎月の手取り20万円の給料なら安定して維持できるというのが私の判断です。これは実際に軽自動車を維持してみて体感している事でもあります。

維持費とメリットを比べて判断する

以上の事を参考にして、維持費とメリット比べてどちらが自分にとって妥当なのか判断します。一人暮らしの車持ちは確かに便利な事が多いですが、維持費が生活費を圧迫するなら無理してまで所有する事はありません。

まとめ:車のメリットは大きい。しかし…

一人暮らし生活において車があると非常に便利です。しかし、その維持費を見誤ると生活が大変苦しくなります。大切なのはメリットと維持費を比べる事。間違った判断をすると楽しいはずの一人暮らしが楽しくなくなります。

そういった理由から、車を所有するかどうかの判断は極めて慎重にしてください。

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